二つの生地から、エプロンを作る。
今回、OURS DINING様にて販売させていただくエプロンとベレーを制作しました。
これまでにもOURS DINING様からエプロンのオーダーをいただいてきましたが
その多くはアンティークのリネンを使ったものでした。
時間を経た布の表情を好んでくださっていることは、これまでの制作を通して感じていました。
なので今回もせっかくお店に置いていただくなら、僕たちが作りたい以上に
そこで働く人たちが好きだと思えるものを作りたい。
それをベースに生地を選び始めました。
この考え方は、他にご依頼をいただいている方々でも共通して重要視している部分です。
今回使ったのは、二つの異なる生地です。
ひとつは、遠州でつくられた25番手のリネン。

もうひとつは、岡山で生産されたデッドストックのヘリンボーンです。

性格はかなり違います。
リネンは柔らかく、肌に触れたときの滑らかさがあり、染色と天日干しによる自然な色ムラやシワがある。
一方のヘリンボーンは、目の詰まった織りと少しくすんだ色合い。
細かな縦縞が特徴で、どこか昔のワークウェアを思わせます。
この二つを選んだのは、それぞれに違う良さがありながら
OURS DINING様の持つ柔らかな空気に合うと感じたからです。
また、リネンはどうしても生地としての価格が高くなります。
今回、OURS DINING様をきっかけにSO_MARUを知ってくださる方に
上質な生地を使ったものを、別の形でも提案できないか。
そんなことも考え、デッドストックのヘリンボーンをもう一つの選択肢にしました。
どちらも、単に「丈夫なエプロンをつくるための布」として選んだわけではありません。
触れたときの感覚や、色、織り、そこに残っている時間。
そうしたものを含めて、日々使うものにしたいと思いました。
今回の制作を通して、改めて感じたことがあります。
SO_MARUはこれまで、デッドストックやヴィンテージ、廃材など、すでに時間を経た素材を多く扱ってきました。
一方で今は、日本国内で生地をつくり続けている人たちとの関わりも少しずつ増えています。
過去から残ってきた布をもう一度使うことと、今つくられている布を使うこと。
一見すると違うことのようですが、僕たちにとってはどちらも「素材に残っている時間を、これからの時間につないでいく」という点でつながっています。
今回の二つの生地について後日、もう少し詳しく書いてみます。
まずは、OURS DINING様で、ぜひ実際に手に取ってご覧ください。